二代目 五寸釘寅吉個展 ~後編~
二代目 五寸釘寅吉個展 ~前編~ からの続き。
二代目 五寸釘寅吉の日記の更新が止まって半年。
突然彼の日記が更新された。
その内容に私は驚愕した
彼が描いた絵が添えられていたのだ。
しかも毎日のように絵付きの日記がアップされる。
「病に苦しんでいる間にこんなことを」
と驚くと同時に、それらの絵に強く惹かれた。
▲今でも欲しい1枚。10万円なので手が出ない。
絵はシュールだった。
女性の裸体が自由な色使いと勢いのあるタッチで描かれていた。
そのうちの数枚を「欲しい」と思い金額を聞いたが、値が決まらず話は流れてしまった。
私がそれまで購入を考える程入れ込んだ絵は過去に1枚だけだった。
それほど彼の絵に惚れた。
▲銀座「Vanilla Gallery」前。四人でお茶へ。
▲近くの茶店にて二代目 五寸釘寅吉。
一定のトーン、一定のリズムで淀みなく喋る。
会話が途切れることもない。
▲前回謎にしておいた正体を明かすと・・・・。
向かって右、飛天かずひこ。32歳。現役ボクサー。
▲向かって左、池田好治。32歳。元ボクサー。現在競輪選手を目指しトレーニング中。
二人は友人で、飛天氏がツイッターで寅吉氏を知り個展にやって来た。
▲競輪通の寅吉氏。競輪の話をはじめるも誰も付いていけず、3人は聞き手に。
昨年彼を撮影する機会があり、それがきっかけで彼との電話が増えた。
エキサイトブログの開設を教授したこともそれに拍車を掛けた。
毎日のように話した時期もあり、合計するとは今年に入ってから数十時間は彼と話した。
私にとってダントツの通話時間NO.1だ。
▲長い浪曲師時代のせいか、和服が良く似合う。
▲彼の波乱の人生のエピソードは面白い。「左翼から右翼に転向したんですよ」とさらっと言ってのける。
たわいもない雑談が多いが、写真の話もよくする。
彼は写真集を数多く所有する程写真にも精通しているのだ。
話題に上るのはChas Ray Kriderなど日本では無名のフェティッシュに女性を撮るフォトグラファーが多い。
私の知らない人ばかりで、名を聞くたびに検索で調べているw
何でそんな写真家に興味あるのか聞くと「ポージングの研究」とのこと。
私も苦労しているだけに、納得。
▲二人とも目を逸らさずに寅吉氏の話も私の話しも聞く。
▲無口な池田氏と反対に饒舌な飛天氏。
「見て下さいよ。美人なんです」と強引に見せられた携帯画像の新妻は本当に美人だった。
二人には赤ちゃんがいる。
近々オーストラリアで試合があるという。
▲飛天氏が帰り、3人に。
▲3人で食事へ向かう。
絵を描き始めて3年。
彼はネットで絵を売り初個展を開くまでになった。
それが今回の個展である。
▲「九州 じゃんがら 銀座店」。
個展期間中、寅吉氏は銀座のホテルに泊まり、毎日のようにここへ通ったそうだ。
店員となじみになっていた。
福岡出身の池田氏もこの店の味を評価。
それにしても寅吉氏の肩幅の広いこと。
▲「ぼんしゃん 全部入り」。寅吉氏の注文をマネてみた。
とんこつ独特の臭みが少しあるが、旨い。
私はこの臭みが強烈になると苦手だが、
池田氏によると
「それがいいんです。本場のとんこつラーメンなんです」
とのこと。
毎日30名くらいの客が個展を訪れたそうで、ツイッターで彼を知り訪れた人も多いという。
この日、最終日の最後の1時間だけでも7~8名の客が訪れていた。
知的な感じの若い女性がほとんどで、フェティッシュに集まる客層を改めて認識した。
▲食事を終えると彼は最寄のホテルへと帰っていった。
おわり。
感想など、コメントいただけると幸いです。
二代目 五寸釘寅吉 博物館
(TOPの彼の写真は4年前、浅草「木馬亭」で私が撮ったもの)
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by photobra7
| 2010-10-25 16:51
| 肖像
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Comments(2)