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隠された母への想い~宇多田ヒカル「ぼくはくま」の全歌詞を解析する~



宇多田ヒカルが「自作曲の中で一番好き」と語るほど熱い思い入れのある「ぼくはくま」には、母への想いが隠されていると思う。
母・藤 圭子が自殺したとの報道を受けた今、全歌詞を解析してみる。




ぼくはくま

作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル



ぼくはくま くま くま くま
(自分は◯◯だと強調しているということは「私の存在を認めて欲しい」ということに他ならない。よって宇多田はこの冒頭の一節で「この曲で『貴方に認めてほしい』という私の気持ちを表現するのですよ」と宣言している。なぜ「くま」かは後に判明する)

車じゃないよ くま くま くま
(クルマ、クマ・・・これは言葉遊びだろうが、後で出て来る「海老フライ」「チョコレート」と対比させると、「車」=家庭の外、「海老フライ」「チョコレート」=家庭の中と捉えることもでき、この一節は「この曲は家庭の外を歌ったものじゃないよ。家庭内のことを歌ったんだよ」というメタファーとも解釈できる)

歩けないけど踊れるよ

しゃべれないけど歌えるよ
(この二節は非常に重要だ。「歩けない」とは普通の人ができることが出来ない、「踊れる」とは普通の人が得意じゃないことが得意ということを指し、「しゃべれない」は言葉では貴方に伝えられない、「歌えるよ」はでも歌うことで貴方に伝えることは出来ることを指している。宇多田はここで「私は貴方から見たら駄目な人かも知れないけど音楽が出来るし、言葉にするのは下手だけど音楽でなら伝えることが出来るんだよ。だからこの曲を聴いて」と強烈なメッセージを訴えている)

ぼくはくま くま くま くま




ぼくはくま くま くま くま

けんかはやだよ くま くま くま
(家庭内でのトラブルを想起させる)

ライバルは海老フライだよ
(「海老フライ」は家庭の温もりを想起させる。あと唐突性からくるユーモア)

ゼンセはきっとチョコレート
(「チョコレート」も家庭の温もりを想起させる。くまとチョコの色が似ていることにかけたユーモアも)

ぼくはくま くま くま くま




Bonjour!Je m' appelle kuma. Comment ca va ?
(「こんにちは!ぼくはくまです。元気?」の意味のフランス語だが、なぜこれを入れたかは不明。遊びか)




ぼくはくま くま くま くま

冬は眠いよ くま くま くま

夜は「おやすみ、まくらさん」

朝は「おはよう、まくらさん」

ぼくはくま くま くま くま




夜は「おやすみ、まくらさん」

朝は「おはよう、まくらさん」

(リフレインも含め、5節にわたって睡眠について歌われる。短い歌詞の中でこの割合は大きい。睡眠は、疲れたことを表すメタファーであり、現実から逃避したい気持ちのメタファーでもある。宇多田は傷ついていて逃げ出したいのだ。つまり、この曲には悲鳴に近い宇多田の叫びが流れている。「私は傷ついてここにいる。そんな私を抱きしめて」と。まくらは人が抱いて寝るものでもある)

ぼくはくま 九九 くま
(不明。言葉遊びだろう)

ママ くま くま
(これがこの歌詞最大のメタファーだ。つまり、この歌詞は母・藤 圭子へ向けて歌ったものなのだ。なぜ童謡調のメロディか、なぜ終始「ぼくは。ぼくは」と自分を主張しようとするのか、なぜくまなのか、この一節で全てが解ける。童謡調は家庭を、「ぼくは」との主張はこの曲で訴えかけたい人が愛する人であることを、くまは人の都合のいいときだけかまわれてあと部屋にぽつんと放置されるくまのぬいぐるみ=宇多田ヒカルを・・・




「ぼくはくま」は宇多田ヒカルの母・藤 圭子の愛を求める歌だったのだ)





終わり。




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by photobra7 | 2013-08-24 19:59 | コクる | Comments(9)
Commented by kyotachan at 2013-08-25 06:21 x
宇多田さんのことにも藤さんのことにも暗いのです。なにもしらないのです。
ああ、ひとつの歌を聴いて、こんな風に聴く人がいるのだなあと、ただただ、感激しました。
文学部で?ブラさん。
非難するわけじゃないけど、コメントしたとたんに自分のコメントが消えるのよ。こわいよ。
Commented by photobra7 at 2013-08-26 00:09
>kyotachan
おしさしぶり。コメントうれしいな。
この曲はねえ、なぜか泣けてくる曲で、お気にの曲なんですよ。
また、深いものも感じていました。
宇多田のブルースだなあ、なんて思っていました。
で、今回の藤圭子の死でピンと来て、分析したらドンピシャだったというわけ。

>消える
う~ん、わからないですねえ。
エキサイトの不具合がPCもしくはブラウザあたりの不具合でしょうか。
Commented by photobra7 at 2013-08-26 13:48
>kyotachan
>コメントが消える
あ?コメント承認制のことかな?
ごめんね。仕方なくやってるの。
Commented by bernardbuffet at 2013-08-29 00:04
お久しぶりです!
この歌は知りませんでしたが
>くまは人の都合のいいときだけかまわれてあと部屋にぽつんと放置されるくまのぬいぐるみ
のところで(とんだ見当違いかもしれませんが)テディーベアが浮かんできました。日本と違って小さいときから個室のベットで寝る子供のために、母親代わりに添い寝してくれるテディーベアを・・・。
Commented by photobra7 at 2013-08-29 02:37
>bernardbuffetさん
お久しぶりです!
このブログはbernardさんのコメントがないとしまりませんね!

>テディーベア
母親代わりにもなるのですね・・・知りませんでした。
そうすると、「ぼく」は母親ということに・・・・あははw
Commented by S* at 2015-04-15 07:41 x
宇多田には大切にしている、クマ・チャンというクマのぬいぐるみがいます。
名前の由来はメイドインチャイナであるため。
確か頂き物だったかな?そんなに古いものではなかったと思います。
クマチャンの事は彼女の公式ブログや動画にも度々登場する程で、この ぼくはくま はそのクマチャンについて歌っている曲なんですね。
エビフライの下りについては、クマチャンの腕のフサフサと色がエビフライにソックリだとブログで言っていました。
チョコはクマチャンの好物です。
息子のように可愛がっているので他の曲とは違う、特別に可愛らしい曲になっていますよね。
クマチャンにもわかる歌として、ああいうふんわりした曲に仕上げたようです。
Commented by photobra7 at 2015-05-06 18:53
>S*さん
情報ありがとうございます。
曲調、声のトーンから『ぬいぐるみに対する愛情』以上のものを私は感じますね。
Commented by らくだ at 2015-12-05 07:18 x
この歌の一番大事なところは、”ケンカは やだよ!” ではないでしょうか?
それにつきます。今頃息子さんに 歌ってあげているのではないでしょうか?

最後の ママ の歌い方も切なくていいね。
Commented by photobra7 at 2015-12-16 14:01
>らくださん
>最後の ママ の歌い方も切なくていいね。
ですね~。この曲大好きです!
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