東村の海に上る旧盆の満月

月を中心とした厳かな雰囲気が、静かに、しかし圧倒的な力で迫ってきた。
精霊を感じる夜。
半世紀近く生きてきてこんな夜を経験したことがあったろうか？
大昔にあった気がするが忘れてしまったのかも知れない。
この後、森の中の夜道を車で走らせると、小さな村の小さな広場で村人が踊っている光景に出くわした。
闇の中、オレンジ色の照明に浮かび上がるエイサーを踊る村人たち。



















この夜は特別だった。
人は、このような夜をたまには体験しなければならないと思った。
でないとさもしい理屈に殺されてしまう。













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